第232号 25年6月3日発行

子ども子育て関連3法、新制度について

  若葉がかおるさわやかな風、園庭の木々の葉が踊りだし、鯉のぼりが泳ぐ、そして子供たちは、散歩に誘われみんなでお出掛けです。

 5月17日~21日、春の全国保育実践交流会が埼玉、深谷で開催され(18日、19日)延べ1,374人の仲間が集まりました。
北海道から沖縄の年長児の絵(1,136枚)が並べられ、各地域ごとに報告され、福島では5園の参加、原発の問題を抱え生活している いわき、郡山、会津の姉妹園の様子、そして相双地区の子どもたちと現状をお伝えさせて頂きました。
 21日の総会では、全国保育団体連絡会の上野さと子さんからの「子ども子育て支援、新制度の動き」についてお話がありました。
2012年8月、社会保障と税の一体改革の一環として消費税増税法とセットで子ども、子育て(新システム)関連3法が成立しました。

新システムについては、保育関係者だけでなく、研究者や弁護士団体からも反対の声が上がり、運動が広がったことで現行保育制度の基本である「市町村の保育実施責任」を保育所について残すことができました。
 しかし子供の保育に格差を持ち込み、保育を市場に委ねるという制度の本質は変わっていません。
 政府は、2015年4月から関連3法による子ども子育て支援新制度の本格実施をめざしています。そして新制度の実施主体である市町村には、国の方針をふまえ、2014年の10月から認定手続きなど、新制度の具体的作業に入るよう求めています。
 国のスケジュールに従えば、市町村は来年の夏までに新制度に関わるさまざまな基準や保育料などを条例で定め、住民に周知しなければなりません。
ところが肝心の国の方針=新制度の詳細は、内閣府に設置された「子ども、子育て会議」でこれから検討するというのです。
新制度では、保護者が利用手続きする前に保育の必要性、必要量の認定を受ける仕組みにかわります。まず保護者が市町村に保育の認定の申請を行うと市町村が認定し認定証が交付されます。その後、保護者は保育所の入所手続きをします。
 保育が必要かどうか、受けられる時間は何時間かは、保護者の就労状況をもとに認定されます。短時間認定 6時間×5日×4週=120時間(日)、長時間認定 11時間×5日×4週=220時間(日)の2区分になると説明されていますが、 具体的な時間も手続きの仕方もまったく明らかにされていません。
利用時間が区分されると子どもの登降園時間はバラバラ、保育は細切れになり、生活リズムが崩れてしまいます。このような認定制度が通ってしまうことになると、子どもたちの生活も発達保育も困難になります。さくらんぼの保育はどうなるのでしょうか?
このまま実施させないために、よりよい保育を実現するために父母の方々、職員、みんなで声をあげ行動しましょう!!

春の全国保育実践交流会感想です。

全国保育実践会交流会に初めて参加させて頂きました。
報告の中から、
“子どもを信頼し見守る”
“子どもの弱さは、大人の弱さ”
大人同士の信頼関係ができてはじめて子どもと向き合うことができ成長していく。
を念頭に置き、子ども達と過ごして行きたいと思いました。(S)

―全国実践交流会に参加して―
全国の姉妹園の実践報告を聞きながらもう1度、土台からの体づくりの大切さや、親と共にこの保育を学び子育ての思いを一致させて行く事の重要性を痛感しました。
 二日目のまとめでは、今、改憲して戦争ができる国にし、子どもたちに重要を持たせようという動きが有る中で、憲法9条をしっかりと守り、平和な日本を子どもたちに渡して行けるよう、私たち大人が今こそ力を合わせて行かなければと感じました。(H)

全国保育実践交流会に参加したことで、全国各地の報告などを聞き、私自身改めてさくらんぼ保育への関心を持つことができたり、良い刺激を受けることができました。
また、広木先生の講演の中に子ども達のシグナルとありましたが、今目の前にいる子ども達を大事にし子どもを真ん中に保護者と保育者がしっかり連携を取りながら育てていく事が必要なのではと感じました。(H)

全国実践交流会に参加して
5/18~20の3日間、全国の姉妹園が埼玉に集まり全年長の絵を持ち寄って実践報告が行われました。2年前の原発事故の影響による子ども達の体の問題、体験不足等保育の中でどう捉えて変えていくのかが課題となり持ち帰ってきました。私は今年度の1才児クラスの担任となりましたが、毎朝のロールマット、手押し車を親さん達にも協力してもらいながらしっかりと体の土台を作って行きたいと思っています。
2日目の会沢さんという方の沖縄の歌、辺野古の米軍基地をテーマにした一人語りでは故郷のことも重なり涙が溢れました。子ども達の安全、平和、教育もかんがえされられた3日間となりました。(O)

平成25年6月の予定

8日(土) 松浦さん来園(樹木医)~15日まで
3日(月) 2才M、運・協
4日(火) 防訓
5日(水) お弁当の日、給食M
6日(木)~7日(金) 2才児部会(さくらんぼ)
8日(土) 保育参観、保育集会(アリサの映画)
11日(火) 交通教室
12日(水) 内科検診、4才M
13日(木) 3才M
14日(金) 歯科検診、0才児懇談会、1才M
19日(水)~21日(木) カレンダー会議
21日(金)~22日(土) 3才児部会(本宮)
24日(月)~25日(火) 1才児部会
28日(金) カレンダー会議
29日(土) 公開保育
30日(日) 大バザー

7月の予定

4日(木)~5日(金) 園長会議(いわき)
27日(土) 学期末職員会議

協力保育ありがとうございました。